【漂流2日目】
ジム『うう・・寒い・・・凍え死んじまう・・・』
この時期、大西洋沖の気温は、わずか4℃。
加えて、強風でみるみる体温が奪われていく・・・
ルーシー『みんな!ボートの下に潜って!!シェルターにするのよ!!』
エリザベス『ボートの下ですって!?絶対にイヤですわ!!』
ルーシー『何言ってるの!?あなた、死にたいの!?』
レオン『強風が凌げるんだ!このまま死にたくなければ、彼女の言うとおりにしろ!!』
ルーシー『そうよ、エリザベス。お願い、言うとおりにして。』
リーダーのルーシーが機転を利かせ、
全員をゴムボートの下に避難させる。
強風を避け、体を寄せ合い、体温の低下を防ぐ。
しかし、そこへ新たな恐怖がやって来た!
気配を感じたルーシーは潜水し、確認すると・・・
そこには水面下を蠢く無数の鮫。
ルーシー『!!!』
ルーシー『鮫だわ・・・みんな、鮫よ!』
船長『何だって!?』
ルーシー『早く、ボートに上がって!!』
エリザベス『きゃあーーー!!!』
ジム『うわあーーー!!!』
レオン『クソッ!鮫だらけだ・・・』
しかも、それは獰猛な人喰い鮫だった。
ジム『チキショー!人間様をなめるなよ!!これでも食らいやがれぇぇーー!!』
あろうことか、ジムはオールで鮫を攻撃しようとした。
レオン『おい!何やってる!?鮫を刺激するな!!』
レオン『ルーシー、これを碇にしたらどうだ?ボートを安定させよう。』
ルーシー『ええ、わかったわ。』
そう言ってグレンはボートに備え付けの板を海に放り投げた。
だが、この行為が仇となる。
鮫が板に喰い付いた!
体重500kgはあろうかという巨大な鮫。
板に喰い付いたまま、5人を乗せたゴムボートを高速で引き摺る!
そのままの状態が数十分続いた。
遊び飽きたのか、やがて鮫は板を放した。
一難去ったものの、鮫の群れはゴムボートから離れない。
そして、2日目の夜を迎える・・・
その時!
ルーシー『何か光ったわ!見て、明かりよ!!』
船長『本当だ!近いぞ!みんな、光に向かって漕ぐんだ!急げ!!』
千載一遇の好機。
近くに船の明かりが。
必死にゴムボートを漕ぐ5人。
全員『おーーーい!!』
そこへ願ってもない幸運が。
恵みの雨だ。
水分を欲していた身体にはこれ以上ない、
有難いものだった。
全員は大きく口を開け、ガブガブと雨水を飲む。
ジム『うひょー!最高だぜ!!神様、ありがとよ!!』
しかし、一瞬で雨は止み、
さらに無心で雨水を飲んでいる間に、
船の光も見失ってしまった・・・
レオン『クソ!!』
ルーシー『死にたくない・・・』
続く

