両面宿儺(リョウメンスクナ)の呪い | ページ 2

両面宿儺(リョウメンスクナ)の呪い

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監督『昨日の夜中こいつらが仲間と一緒に面白半分で開けよったらしいんですわ。』

監督『で、問題は中身なんけどね・・・Oさん、ちょっと見てもらえます?』

木箱の中身を確認すると、両手をファイティングポーズのように構えた人間のミイラらしき物体が納められていた。

ただ異様だったのは、頭部が2つあるということ・・・

頭部が左右対称に2つあり、腕が左右2本ずつ、足は2本。

O氏はこれを見た瞬間、シャム双生児のような奇形児、

もしくは猿か何かを使った作り物ではないかと感じた。

監督『これ見てショック受けたんか何かわからんけど、この二人なんも喋らんのですよ。』

中国人留学生2人はO氏や監督がいくら問いかけても、放心状態で全く反応がない。

心配になったO氏達は2人を病院に車で送って行くことにするとして、

警察への連絡はどうしようかという相談をしていたところ、

年老いた元住職が彼の息子が運転する車でやって来た。

その元住職が降車して開口一番、

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元住職『開けたんか!!開けたんかこの馬鹿たれどもが!!』

O氏『あっ。その・・・』

元住職『しまいじゃ・・・開けたらもう、しまいじゃよ・・・』

その場にいた全員があまりの剣幕に唖然としていると、元住職は自身の息子にも怒鳴り始めた。

元住職『お前、リョウメンスクナ様をあの時、京都の◯◯寺に絶対送る
言うたじゃろが!!』

元住職『送らんかったんかこのボンクラが!!馬鹿たれが!!』

およそ齢80を過ぎた老人とは思えないくらいの怒声であった。

元住職『開けたんは誰じゃ?病院じゃとぉ?』

元住職『そいつらはもうダメじゃと思うが、一応アンタらは祓ってやるからこい。』

O氏達は、元住職の指示に従い、言われるがままにお経のようなものを聴かされ、

経典のようなもので、かなり強く背中や肩を叩かれた。

30分くらいでお祓いは終了した。

元住職は木箱を車に積み込むと、別れ際にこう言った。

元住職『可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ・・・』

その後、中国人留学生2人の内1人が搬送先の病院で心筋梗塞により死亡。

医者は原因がわからず、首をかしげるばかりだったという。

もう1人は精神病院に移送。

解体作業員も3名謎の高熱で寝込み、O氏はというと釘を足で踏み抜いて5針縫う始末。

この経験を踏まえてO氏は次のように語る。

「詳しいことはわからないが、やはりあれは人間の奇形で、差別にあって恨みを残して死んで

いった人なんじゃないか。何故ならあれは、物凄い形相してたからね・・・」

「その寺の地域に昔、集落があったことが何か関係があるのだろうか。」

「とにかく、長生きはしたい。」

その後、あの出来事には腑に落ちない点が多く、納得できなかったO氏は、

あの木箱(リョウメンスクナ)の真相が知りたくなり、

幾度も元住職に連絡を取ったが、無視され続けた。

しかし、あの日一緒に来ていた息子とアポイントを取ることに成功した。

彼は50代の不動産経営者で、性格は明るく、派手な印象の人物であった。

一緒に食事をしようということになったのだが、

直前になって息子から電話が入った。

食事の約束を断る内容だった。

O氏が「この電話で少しだけでも・・・」と食い下がると、

「話せるとこまでで良ければ。」と言う条件の元、話を聞くことができた。

話してみると彼は話好きの気さくなオジサンで、電話時間は30分に及んだ。

続く