生放送番組での放送事故

生放送番組での放送事故

とある番組内で、「怖い話特集」のコーナーが組まれ、

そのコーナー宛てに一枚の心霊写真が送られて来た。

その写真というのは女の子が三人写っている写真で、

それぞれ、腕、足、首が写っていない、いわゆる心霊写真であった。

その写真に同封されていた手紙の説明では、写真に写っているうちの二人は事故で、

脚と腕を無くしてしまい、すでに亡くなっていると記載されてあった。

写真を送ったのは最後の生き残り、首が写っていない女の子だ。

彼女は写真の呪いをとても恐れていたとのこと。

その心霊写真をとても不気味に感じたテレビ側は、

呪いなど無いという事を証明するために、

写真を送ってきた女の子に出演依頼をすることにした。

彼女は22時放送開始の生放送番組ということもあり、

母親同伴という条件付きでテレビ出演を受諾した。

これで、呪いなんか存在しないということを証明出来ると、

テレビ局や視聴者は思っていた。

ところが・・・・

番組収録をする予定だった放送センターに彼女達が到着した直後、

写真の彼女は突っ込んできた車にはねられ死亡。

その遺体は首が無い状態であった。

その事故の一部始終を見てしまった母親は錯乱してしまい、

事故で切断されてしまった娘の生首を掴み上げ、

あろうことか血を滴り落ちさせながら、そのまま収録スタジオまで来てしまったのだ!

その衝撃的な光景に驚愕したスタジオ内は、大パニックとなり、

驚いたカメラマンは一瞬、母親の持っている生首を映してしまい、

慌てて天井にパンしてその場を凌いだ。

この事件後、たとえ数秒だったとはいえ、

人間の生首が映ってしまうという放送事故が原因となり、

番組の打ち切りが決定した。

業界関係者の間では、今でもこの話はタブーになっているのだとか。