雨が降りしきる夜、ひとりの女性がコインランドリーに立ち寄った。
彼女の名前は小夜。
彼女は普段はおとなしく控えめな性格だったが、この夜は何かが彼女を引き寄せていたようだった。
コインランドリーの扉を開けると、中は薄暗くて静まり返っていた。
小夜は心の奥底で何かが違うことを感じたが、好奇心が彼女を先へ進ませた。
彼女は洗濯機を選んでコインを投入し、洗濯物を入れる準備をした。
しかし、そのとき突然、彼女の周りに異様な雰囲気が漂い始めた。
雨音がますます激しくなり、コインランドリーの窓ガラスには雨滴が激しく打ち付けられる音が響いていた。
小夜は気がつくと、木の枝が窓に叩きつけられていることに気づいた。
不気味な静寂の中、小夜は不安を抱えながらも洗濯機のスイッチを入れた。
すると、突如として洗濯機の中から異臭が立ち上り、彼女の鼻腔を突き刺した。
小夜は怯えながらも、洗濯機の扉を開けて中を確認しようとした。
すると、そこには彼女の洗濯物とは異なる何者かが現われ、血まみれの衣服を彼女の前に提示していたのだ。
『ぎゃああああああああああああ!!』
恐怖に取り憑かれた小夜は叫び声を上げ、コインランドリーから逃げ出そうとした!!
しかし、ドアは一向に開かず、彼女は何かに取り囲まれたような錯覚に陥った。
そこにいたのは小夜の周囲に現れた人影だけではなかった。
木の枝が窓から侵入し、彼女を縛り付けたのだ!!
彼女は悲鳴をあげながら、自分がこの恐ろしい場所から逃れることができないことを悟った・・・
雨の音とともに彼女の叫び声が消えていく中、コインランドリーは再び静かに動き出した・・・